2013年4月21日日曜日

Linux Mint 14 MATEとXP SP3をデュアルブートした

将来的にLinux移行したいのですがなかなか面倒だったり上手く行かなかったりでつまづいて頓挫していました。
先月セールで9,980円のサーバ用PCを購入したので、Linuxを入れてデスクトップとして使うつもりで弄っている最中です。

NEC Express5800/S70 タイプhf - wiki@nothing

メモリ4GBを足して6GBに。2月頃までなら同じ値段で4GBx2にできたみたいで残念。
グラフィックボードにGIGABYTE AMD Radeon HD 6450を取り付けてDVI-D出力。これも値上がりしていたようです。 DisplayPort-DVI-D変換アダプタでもよかったのですが、値段を見たら数百円しか差がなかったので、それならとグラフィックボードにしました。
背面の冷却ファンを非公式wikiでお勧めされていた物780円に取替えて静穏化。ドライヤーほどではないにしてもカールドライヤーの弱くらいあった音が大分小さくなりました。それでも若干音が気になるのでfancontrolでファン回転数制御の試行錯誤中。

これを買ってすぐ後に、MicrosoftからXPのサポートは来年までという最終通告が来たので調度良かったねというか。
電源環境の色々な意味での不良と熱でマザーボードが死んでそのままになっていたXPをいずれ復活させてぎりぎりまで使い倒すつもりだったのと、Winでしか動かないタイムスタンプ変更ソフトをWineなり仮想環境なりで使えば何とかなりそうなので、Linuxに移っても一応必要な作業は可能だと判断しました。
今度はデュアルブートに挑戦したかったので、XPをシステム丸ごとバックアップして仮想PC上に復元する、というのもやろうかと。

XP機からHDDを移して、新PCのHDDを増設の方に繋いで、まずはXPを元通りに。ケースは元XP機の方が冷却ファンが静かだったり電源容量が余裕あるんですが、新の方が小さくて動かすの楽だったのでとりあえずこちらに移植。
Linuxは新PCのHDDの方にインストール。
あとは色々解説サイトでWindowsとLinuxのデュアルブートの方法を調べて成功。

Linuxは、Mint 14 MATE 32bit。
何でもLinuxは32bitでもメモリ4GB以上を扱えるらしいので、より安定しているっぽい32bit版の方にしました。同じソフトでも、64bitの方がほんの少しメモリ消費が大きくなる傾向があるとのこと。
特に何もしなくても、メモリ6GBを全て認識していました。少し前のバージョンでは更新作業が必要な様子。

どこかのサイトに書いてありましたけど、ユーザーが多いものを選ばないと、知りたい事や不具合に遭遇した時に解決方法を知るのが非常に大変になるのだそうで。
なので、今一番ユーザー数の多いらしいMintを使ってみる事にしました。
以前Me機にインストールするところまで行って挫折したPuppy Linuxも軽くて良いのですが、一部ソフトのインストール等にちょっとまだ工夫が必要だったりするようなので、スペックが許せばユーザーの多いUbuntu系ノウハウが充実していて、ほぼ同じソフトを使えるMintの方が超絶初心者には優しそうな気がします。
今は大分Linuxの方がWinに寄ってきてくれているのか大分操作が近くなっているようですけど、何だかんだ言ってLinuxはコマンドラインを駆使しないと成り立たないので非プログラマにはやっぱり大変ですから、似たような事例の解決策がどこかに載っているというのは大事ですよ。



デュアルブート方法を解説しているサイト

win-grub2

WindowsのブートローダーでLinuxとデュアルブートする方法 - Ubuntu 9.10, Grub 2の場合

を参考に。
基本はXPの方を起動する設定にしました。

  1. GRUB4DOSをsorceforgeから落としてくる。
  2. grub4dos-0.4.4.zipを解凍。
  3. フォルダの中の
    grldr.mbr
    grldr
    menu.lst
    をCドライブ直下に入れる。
  4. インストールしたlinuxの起動用ファイル core.img の位置を探す。Ubuntu系は /boot/grub/core.img や /boot/grub2/i386-PC/core.img だそうですが、バージョンや別のディストリビューションだと違うようなのできちんとパスを指定する。
    Win側からはLinuxのファイルシステムのext2やext4等を見られないので、Linuxディレクトリをエクスプローラのように扱えるソフトが必要。
    Linux_Reader
    Ext2Fsd
    Explore2fs
    私の環境ではLinux Readerしか使えませんでした。
  5. menu.lstの記述は
    title Linux
    root (hd1,0) 
    kernel /boot/grub/i386-pc/core.img
    としました。
  6. XPなので、boot.iniをメモ帳で開いて以下を付け足す。
    C:\grldr="Linux"
  7. 再起動するとOS選択が表示される。
C:\に入れたgrldr.mbr,grldr,menu.lstを消せば、元通りWinのみの起動になるので、ブートレコーダ?を下手に弄って両OSとも起動不能にならないのが良いですね。Linuxを最初にインストールして後からWinを入れると面倒なのかも。
WinのHDDが飛んだらLinuxの方でファイル救出できるんじゃないかなあというのも期待。

XPのHDDもいい加減壊れそうなものなんですが、意外と持つなあ。昔の安物なので読み書き時にゴリゴリいってうるさいのですが。
Linuxの方から約20GB分のファイルを大量にコピーした時エラーが出ましたが、チェックディスクかけても特に不良セクタもなかったので何が原因か不明。
でもさっきXPの方で起動したら、薄っすらとカラカラカラカラ……カラカラカラカラ……という感じの音が…。HDDが壊れる前によく聴こえる音の一種らしいです。さすがにそろそろ寿命が近いようで、仮想化のためにバックアップしといて良かったわ。


Linuxを少し使ってみた感想:

GIMPの起動が嘘みたいに速くて驚きました。Win版なんて一番最初の起動に一体何分かかるんだと。
これはWinユーザーもWin版GIMPではなくて、LinuxライブCDから本家GIMPを起動させていた方がマシなんじゃないかと思いました。

WacomペンタブレットはUSBコネクタを挿すだけで認識しました。
ただし、最小筆圧や感度といった詳細な設定は、端末(Winでいう所のコマンドプロンプト)からコマンドラインで行う必要があるようです。
この辺が(安く上げたい)絵描きにLinuxの普及を妨げるハードルになるような。
Wacomのドライバは復帰時の不具合等で不満の声が大きいですが、やっぱりGUIの有る無しは万人に対する使い易さと印象では結構大きいものがあるよなと。

ウイルス対策も念のためしておきたいのですが、オープンソースのClamAV、メジャーなところではAVG、avast!、Antivir等あるにはあるものの、常駐してブラウザで開いたページやファイルのダウンロードを監視させるには非常に面倒な事をしなければならないようです。
常駐用ソフトを別途ソースからビルドした上でインストールしなければならないみたい。
検索で出てきた方法をいくつか試してみたけれどいまいち理解できず、何かのライブラリが足りないみたいで結局常駐用ソフトをインストールできませんでした…。右クリックからファイルをスキャンさせるファイラー用拡張もあったんだけど、またも「ソース置いとくから」なタイプらしくインストールできず。
現在出回っているウイルスは、ほとんどがWinでしか動かないものが大部分なのでウイルス対策はしなくても良いという話ですが、最近はLinuxベースのMacに感染するウイルスもありますし、Linuxもウイルス対策に対しては人事ではないような気はします。
Linuxではパーミッションで権限を必要としなければ動作させられないからウイルスの動作は無理という事ですけど、それならMacのはどうなってるんだろうとか、端末で頭にsudoと付けるだけでパスワード入力なしで動くのも結構多いんだけど本当に大丈夫なのかとか色々不安ですし、ユーザー数が絶対的に少ないからという点にのみ頼っているような印象です。それ故に感染させてもあまり広まらないという事でウイルス作成側としてもメリットが少ないためスルーされるのでしょうけれども。
しかし少数派ならMacも全PC中数%しかいないはずなので今もウイルスとは無縁なはず。先の韓国のシステム一斉ダウンで、ウイルス対策ソフトの会社からWinだけではなくMac、Linux他のマイナーOSにも感染するタイプのウイルスが検出されたと発表されましたし(あれは実際には不正コピーOSのアップデートが原因ではないかとう噂もありますが)まあとにかくマイナーOSだからセキュリティ対策無用という時代でもないだろうと思います。
不正コピーOSを使っていたのが正規アップデートで起動不能になったのに懲りてlinuxに流れてくるというパターンも…ないか…。

あ、でもUbuntuやKNOPPIXやMintのライブCDにはブラウザが予め入ってるし、その場でソフトを追加して使う事もできるから、銀行や証券のサイトの口座にアクセスする時にライブCD使えばメモリ上でのみ展開するだけなので、アクセス先のサイトが感染してない限り大丈夫かな。ゾンビ化は防げませんけど。

それと、LinuxではブラウザのFlash Playerが不安定です。
特にポイントサイトのFlashゲーム完了後、広告・ステータス画面に切り替わる時にかなりの確率で落ちます。
こちらの環境では8~9割でFlashゲーム画面の切り替え時にブラウザごと落ちました。もしかするとグラフィックボードなんかのハードウェアの相性やATIドライバの問題があるのかもしれません。fglrxドライバを入れるとOperaの画面が酷い崩れ方をするので。
VMWareの仮想PC上で復元したXP SP3では、ポイントサイトのFlashゲームをプレイしてステータス画面へ遷移しても落ちませんでした。
LinuxとXP仮想化前・後で使ったFlash Playerのバージョン、ブラウザプロファイルとも同じです。ブラウザのプロファイルを新しく作り直した場合でもLinuxの方だけ落ちました。
なのでLinuxとFlashの組み合わせで起こるバグか相性問題なのではないかと思います。

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